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沖縄座り込み抵抗権(3)


沖縄座りこみ抵抗権
 日本国憲法法体系でも侵すことのできない権利(3)


反面教師として
  高江不当判決を活かすために

 「宝の海」は、高江判決を視野に入れ、復帰前、復帰後の「座込み」「沖縄非暴力」の正当性を歴史的に検討してきた。
 高江判決は、伊佐さんに「交通妨害」を認定、安次嶺さんを棄却にし、判決そのものが矛盾に満ちたものである。
1、 座込み行動を否定していない
2、 第3者(支援)への呼びかけ(煽動?)を否定している
よって、非暴力の座込みは、堂々と支援者含め、断固と貫き、継続することは「沖縄座込み抵抗権」の歴史的継承の豊かな闘いを構築できる。当然、伊佐さんは控訴、沖縄防衛局は、現場の闘いと裁判の結合で、法の暴力行為、現場の暴力体質がさらされることになる。
 「座込み抵抗権」は、理性の豊かな発露である。理性的行為は自然法であり、実定法を超える世界である。
 不当判決 
resize0103.jpg

新しい豊かな闘いの始まりresize0104.jpg
(写真提供 牧志治氏、現場にいけない身、いつも感謝しています)

  阿波根昌鴻「非理法権天」の思想と
   非道に対する理性の力-伊江島は沖縄の縮図・抵抗権の源泉(2)

 伊江島の土地闘争のなかに、現在の辺野古・高江の座込み・非暴力の闘争の源流があると説き、正当な権利と検証してきた。
 土地を奪われ、家や畑を焼かれ、爆弾・模擬爆弾の降る島、軍事裁判にさらされた中かで、米軍の非道に理性的「陳情規定」で、非暴力を確立、闘いの中で積極的非暴力を豊かにし、沖縄の抵抗の発火点になった。
 阿波根昌鴻は、日米政府政策と人民の関係を「非理法権天」と規定し、「5本の指」の団結を示した。
 次の歌は、伊江真謝の団結道場のトイレに書かれている琉歌で、陳情口説の野里竹松翁の作と言われています。
      The flowers in the United Stat
      アメリカぬ花ん
      The flowers on the Majabarru
      真謝原ぬ花ん
      Blow depending on the same soil
      土瀬て咲ちゆる
      How pure they are in both
      花ぬ清らさ
 小さな島伊江島ですが大陸的な田園が広がりる。米兵が銃剣を持ち突き付ける。翁は米兵に、足元に咲く花(マーナの花―伊江島にしか育たない野生の菜の花)を指して、陳情規定「人道・道徳」「軍人に優った・・教え導く」実践を説いていると同時に「軍を恐れない」理性的で人間性を歌い上げています。
理性とは自然の声であり、自然法の支配、 理性的抵抗は自然法が支配する世界、人間尊厳の思想で有り、翁の歌と行動には近代思想の歴史と歩みが刻まれている。
 それは、哲学的学問のとして理論ではないかもしれないが、琉球サンシンの音色だ。

 近代市民社会の思想は、絶対主義的専制支配に近代自然法から、自己保存権、自然権を生み出した。アメリカ大統領行政命令によって軍事植民地的沖縄支配は米民政府長官(後高等弁務官)の発する布令政治であった。それは、絶対主義的軍事的植民地支配体制そのものであった。

 アメリカ独立宣言
「人の営みにおいて,ある人民にとって,他の人民と結びつけてきた政治的な絆を解消し,自然の法や自然の神の法」「 すべての人間は平等につくられている.創造主によって,生存,自由そして幸福の追求を含むある侵すべからざる権利を与えられている.これらの権利を確実なものとするために,人は政府という機関をもつ.その正当な権力は被統治者の同意に基づいている.いかなる形態であれ政府がこれらの目的にとって破壊的となるときには,それを改めまたは廃止し,新たな政府を設立し,人民にとってその安全と幸福をもたらすのに最もふさわしいと思える仕方でその政府の基礎を据え,その権力を組織することは,人民の権利である」

 非道に対して理性は勝つ、でも理性は法には勝てない。法も権力は自分勝手に解釈し、法を変える。
 これは、絶対主義的支配体制を意味する。
 天とは人である。人はこの支配体制を見ている。人は「5本の指」が拳になったとき、偉大な力を生みだし、法権 的非道を許さない。
  法廷は、沖縄の抵抗権を否定できなかった。
( 次回で沖縄の抵抗権を終わります)
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プロフィール

teruo024

Author:teruo024
大西照雄
 1943年 沖縄県国頭村に生まれる
  少年期「草刈照雄」馬を飼育、炭焼き少年
 1955年9月
  由美子ちゃん事件「唇はきりりとしまっていた」知花芳子先生
 辺土名高校入学
  1958年 宮森小学校ゼット墜落事件にショック
  1960年 2年アイゼンハワー抗議デモに参加
      「みんなで大学合格勉強始める」
  1962年 琉大法政学科入る
  1967年 宮古高校赴任
  204年3月末日定年退職
教師としての活動
  沖縄県歴史教育者協議会(採用以来)
   実践報告少なくない
  沖縄平和ネットワーク(ガイドの会)
破られない記録
  沖縄県高等学校教職員組合執行委員連続落選(8期)
  野外学習、嘉数台地、沖縄愛楽園
  沖縄県教育庁呼び出し「指導」、履歴は白

 沖縄県教育教育弘斉会教育論文
  最高賞受賞
 同日本教育弘斎会教育賞(参加賞?)

著書共著
 「平和のための沖縄ガイドブック」(初版)95年
 「憲法。沖縄・安保」立命大学土曜講座ブックレット1-96年
 「語り継ぐ戦中・戦後」05年
  その他
 主著
 「学園に愛とロマンもとめて」93年
 「沖縄の太陽物語」95年
 「沖縄を教えて、語り続けて」97年
 「啄木と沖縄」2002年
 「愚直ー辺野古は問うー沖縄非暴力の心」
 「腰掛一つで刻む38年」(未完)
活動
 名護平和委員会会長
 奥間川ダム反対有志の会、
 やんばるの戦争遺跡ガイド
 ヘリ基地反対協代表委員(1999年~)
   「海の司令官」(総責任者)
 平和丸基金、ジュゴン1号、平和丸船長
 ジュゴン保護基金(ジュゴン裁判原告)
  評価「海でも陸でも、夜も昼も寝ている」
21世紀の地球観
 「平和の文化」築き
  生物多様性の地球の保育
 沖縄生物多様性運営委員
 趣味
魚釣り・パチンコ、野菜つくり、闘いの日常記録撮影
 辺野古の闘い
 「生永らえることでは太く生きること」
 好きな碑文
  「復帰闘争碑」碑文
   真教寺「新しき明日・・・」啄木 

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